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旧診療日記

2018年3月 9日 金曜日

十二話 包茎治療:本当の治療

どこで読んだものだったか曖昧ですが、こんな話を思い出しました。
オスとメス、つがいで飛ぶ雁を鉄砲で落とすにはコツがあるそうです。
必ず先に、オスの後を飛ぶメスから落とすのが鉄則だそうで、そうするとオスは驚いて落ちていくメスを追いかけていくので、それを狙えば簡単にオスも落とせるのだそうです。
ところが先にオスを落としてしまうと、残ったメスは落ちていくオスには目もくれず一目散に空の彼方へ逃げ去ってしまうのだと。
オスとメス。
う~ん、なぜかそのまま人間にも当てはまりそうな・・・
さて、前回の続きです。
彼女と上手くいくためにと手術を受けられ、勇んで帰られた青年。
ところが事態は思わぬ方向へ。
初体験ならず!しかもそれ以来、悲劇の夜が頭にこびり付き、まともに勃たなくなってしまったと言うのです。
どうやら心因性の一歩手前の状態です。
ただ幸いなことに彼女も良く出来た方のようで、彼の失敗を攻めることも無く、逆に心から心配してくれているとのこと。
「・・・じゃあいいじゃん」と思わず電話を切ろうかとも思いましたが・・・。
やはり彼としても何とか彼女に応えたいとおもったのでしょう。
「ヒアルロン酸注入とかで、何とかならないでしょうか?」
とにかくできる治療は何でも受けてみたい。
それが彼なりの解決策なのでしょう。
ところがそれが同時に彼の間違いでもあるのです。
亀頭増大(強化)や陰茎増大などの治療も、やはりひとつのきっかけであり手助けに過ぎないのです。
根本的に自信や性行為のパワーアップ、早漏の改善など、大切なことは自分の心の持ち方であるという事なのです。
私も彼に安易に治療に頼ることは勧めませんでした。
話を聞く限りHの1回や2回失敗したところで見放すような彼女でもないようですし、お互いに失敗しながら仲を深めていけばいいじゃないですか、そうアドバイスしました。
「格好良く見せたい」「失敗したくない」それが逆に枷となり悪循環を招くこともあるのです。
もっと肩の力を抜いて楽に考えてごらん。
それが何よりの治療ですよ、と。
どんな治療であっても受けるかどうかを決めるのは患者さんです。
でも勢いで決めるのではなく、本当に自分にとって必要な治療なのか、治療を受けることがプラスになるのか、それが大切だと思います。
ただ手術を勧めることが私の仕事ではありません。
お互い本音のカウンセリングをこれからも心がけていきたいものです。

投稿者 東京新宿メイルクリニック


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